小児科
小児科
小児科は子どもの多様な疾患に対応する診療科です。小児の病気は症状の訴えがなかったり、わかりにくかったりという特徴があります。また、発症や進行が急であることが多く、病気の種類も多数存在します。子ども特有の感染症もあり、感染症にかかりながら免疫を得ていくために、一生で最も感染症にかかることが多い時期といえます。
子どもの病気は大人とは様々な点で異なるため、「いつもと違う」という親の直感が、重大な病気の発見につながることもよくあります。お子さんの症状やお困りのことは何でも相談をお受けします。
子どもの転倒などによる頭部外傷は、日常生活の中で遭遇することが多いけがといえます。多くの場合は、様子をみたり、ぶつけた部位を少し冷やすといった対応ですみますが、意識を失ったり、けいれんしたりするなど、注意が必要な場合もあります。このような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。
また予防接種後の気になる症状がでたときのフォローも行っています。
年齢と時期、集団接種とのスケジュール調整などのわからないことがあれば、ご相談ください。
ワクチンの接種方法には、注射による皮下接種、口から飲ませる経口接種、スタンプ方式(管針法)といわれる経皮接種があります。ワクチンの種類によって、接種方法が決まっていますが、日本ではほとんどのワクチンにおいて、皮下注射による接種が原則となっています。飲むタイプの経口接種はロタウイルスワクチンのみで、上腕にスタンプを押しつけて接種する経皮接種もBCGのみで実施されています。
予防接種には市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、接種するかどうかを受ける側(赤ちゃんなら保護者)に委ねられている「任意接種」があります。
定期接種は予防接種法に基づいて行われ、対象年齢のうちに受ければ原則公費(一部自己負担が発生する地域もあります)で受けられます。経済的負担の少ないワクチンです。一方、任意接種のワクチンは、健康保険が適用されませんので、接種費用は基本的に自己負担となります(自治体によっては接種費用の助成が受けられるところもありますので、補助内容の詳細についてはお住まいの市区町村などにご確認ください)。これらの予防接種の重要性には差はありませんので「定期接種」と「任意接種」を区別せずに、必要なワクチンはすべて受ける方が、それだけお子さんを感染症から守れる確率が高くなります。
対象となる病気にかかるリスクなどについて一緒に考え、お子さんにとってより適切な予防接種をしていきましょう。
標準的なワクチン接種の開始時期の目安は以下となります。
Hib(ヒブ)ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、4種混合ワクチン(DPT-IPV)、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)
BCG
麻しん風しん混合ワクチン(MR)、水痘(みずぼうそう)ワクチン、おたふくかぜワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン追加、4種混合(5種混合)、Hib(ヒブ)追加
日本脳炎ワクチン
麻しん風しん混合ワクチン(MR)、おたふくかぜワクチン
HPV(子宮頸がん)ワクチン、2種混合ワクチン(DT)
インフルエンザワクチン
4種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ混合のワクチンを指します。
2種混合ワクチンは、ジフテリア及び破傷風を予防するワクチンです。