一般皮膚科
一般皮膚科
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の女性医師が担当します。
皮膚疾患全般の診療を行っています。
慢性かつ再発性で早ければ乳幼児期から発症します。 アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気ですが良い状態を維持することが大切です。 治療の基本は皮膚バリア機能を補う保湿と炎症を抑える治療です。 炎症を抑える治療の第一選択としてステロイド外用薬、非ステロイド系外用薬(ジファミラスト、デルゴシチニブ、タクロリムス)などの外用療法があります。 患者さんの中には自己流で漫然と同じ塗り薬を続けている方もいらっしゃいますが、それですと改善がみられません。 塗る部位や経過により使用薬剤を替えるなどきめ細かい配慮が必要ですが正しい外用薬の塗り方、使用法を知ることで顕著に症状が落ち着く患者さんもたくさんいらっしゃいます。 当院では正しい外用薬の塗り方を一からお伝えします。
また中等症以上の難治の方にはデュピルマブ(デュピクセント®︎)やネモリズラブ(ミチーガ®︎)の皮下注射、JAK阻害薬(リンヴォック®︎)内服、シクロスポリン内服など新しい治療も行っています。
当院は内科小児科と併設しているため投与前採血や定期採血、単純X線写真などの検査も可能ですので安心して始めることができます。
アトピー性皮膚炎は炎症、かゆみ、バリア機能低下の3つの要素が関係しあい悪循環を形成します。そのため3つ全てに注目し良い状態を長く維持することが大切です。
正常な皮膚では、「Th1」「Th2」といわれる免疫細胞がバランスよく存在しています。アトピー性皮膚炎の皮膚では、「Th2」が増えた状態となっており、この「Th2」から分泌される「IL-4」「IL-13」「IL-5」「IL-31」などのサイトカインが皮膚のバリア機能の低下、炎症やかゆみを引き起こすとされています。
デュピクセントは、炎症、かゆみ、バリア機能低下の原因であるサイトカイン「IL-4」「IL-13」という物質のはたらきをピンポイントに抑えることで炎症反応を抑制する画期的な薬剤です。 また「IL-4」は、「Th2」を増強させる作用がありますが、「IL-4」の働きをブロックすることで、「Th2」そのものの働きを抑制することもできます。
従来の治療で充分な効果が得られなかった中等症~重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して、高い改善効果が期待できます。 デュピクセントは成人では2週間に1回皮下注射します。 生後6か月以上の小児の患者さんから始めることができ、小児には体重に応じて決められた用法及び用量で皮下投与します。
初診時は、デュピクセントの投与はせず、診察のみを行います。
これまで、どのような治療を行ってきたかを踏まえて、現在のアトピー性皮膚炎の症状をスコア化し、デュピクセントの治療が適応するかどうかを判断します。
また、デュピクセントは高額な治療となるため、医療費や高額医療費の助成について説明した上で、治療内容や費用についてご理解いただき、持続的な治療が可能かどうかご自身でご判断いただきます。治療が確定したら、次回来院時よりデュピクセントの投与をスタートします。
デュピクセントは冷蔵庫にて保管していますが、45分以上前に適温に戻す必要があるため、投与の際は予約が必須となりますのでご注意ください。
じんましんは日常的によくみられる疾患です。
皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。 中には病悩期が数年にわたる場合や日常生活に支障をきたすほど痒みや見た目に苦しむ方も少なくありません。 蕁麻疹は、臨床的にその種類を診断し、個々の症例の特徴を踏まえた治療をしていくことが大切です。
何らかの刺激が原因となって現れる刺激誘発型もあれば、はっきりとした理由がなく出現する特発性など、色々なタイプの蕁麻疹があります。また、きっかけが一つの場合もありますが、体調や感染などの要因が組み合わさって出現することもあります。
日常的に遭遇する蕁麻疹の多くは原因がはっきりしない特発性蕁麻疹です。原因を特定できる刺激誘発型蕁麻疹には、アレルギー性と非アレルギー性(物理性)の2つのタイプがあります。 アレルギー性蕁麻疹の原因としては、食物(魚介類・肉類・卵・乳製品・穀類・野菜・食品添加物など)、薬物(抗菌薬・解熱薬など)、植物、虫刺され(昆虫)などがよく知られています。非アレルギー性(物理性)では、皮膚を掻くなど機械的な摩擦で起こる機械性蕁麻疹、日光にあたることで起こる日光蕁麻疹、入浴・運動・精神的緊張などによる発汗で起こるコリン性蕁麻疹、寒冷や温熱刺激によって起こるものもあります。さらに疲労やストレスが原因になることもあります。
検査によって特定の原因物質や刺激(食物、薬品、物理的刺激など)が分かった場合は、それらを避けて生活するようにします。仕事や勉強などの過度なストレス、不規則な生活を避けることも重要です。
通常の蕁麻疹はヒスタミンという物質が関与しているので、この働きを抑える抗ヒスタミン薬(内服・塗り薬)を中心とした薬物療法が治療の基本です。
それでも改善されない特発性慢性蕁麻疹の方には当院ではオマリズマブの注射も行っております。
抗IgE抗体製剤(オマリズマブ)による治療
症状を誘発する原因が特定できない慢性蕁麻疹で、抗ヒスタミン薬の増量や補助的治療薬の併用など適切な治療を行っても日常生活に支障が生じるほどのかゆみを伴う膨疹が、くり返し継続的に認められる場合、抗IgE抗体製剤(オマリズマブ⦅ゾレア⦆)による治療があります。
皮膚が赤くなったり銀白色のフケのようなものが付着してはがれ落ちるなどの症状がみられます。 頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざ、おしり、太もも、すねなど外部からの刺激を受けやすい部位によく見られ、爪の変形を伴うことがあります。 こうした症状は軽快、増悪を繰り返しながら慢性に経過します。 また関節症状を伴うものは関節症性乾癬と呼ばれます。
関節に症状が出ると、日常生活に支障を生じ、治療が遅れると重症化しやすく、急速に関節症状が進行し関節が変形して戻らなくなることがあるため、早期に発見し、少しでも早く治療を開始することが重要とされています。
乾癬の治療は軽症の方はステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏を塗布すると赤みやカサカサは落ち着きます。
難治であったり関節症状を伴う場合、当院ではPDE4阻害薬やJAK阻害薬の内服などの積極的な治療も行っております。
内科小児科と併設しているため投与前や定期的な採血検査、単純X線写真などの検査も可能ですので安心して開始することができます。
ほくろや小さな出来物は手術による切除を行っています。切除したものは病理組織学的検査を行い確定診断を行います。 また大きなものや悪性を疑われるようなものは大学病院に紹介も行っています。
患者さんに合った商品をご紹介させていただきますのでお気軽にご相談ください。